2016年12月03日

読後感想「あの日」 小保方 晴子 (著)

はじめの1/3くらいは、大学院生から生命科学の研究者の卵へと駆け抜けていく若い研究者のエッセイだと思えば非常に面白くワクワクするないようです。
実験や研究の生き生きした記述、日々高揚感をもって新しい研究に向き合って時に大人の世界のドロドロした面に接しながらも、純粋に科学の研究をしたいという気持ちに突き動かされ自然界の謎を徐々に読み解いていく姿に惹きつけられます。
これがあの小保方さんの文章でなければと思いました。
一転して後半以降は、共同研究者特に若山さんに対する不信感の表明や、マスコミに対する恐怖や不満といったあのSTAP騒動を思い出させる記述が続きます。
私も研究をするものとして腑に落ちない記述がいくつもありました。例えば博士論文に関して、3年も前の博士論文の内容の記憶が云々と書かれていますが、自分が頭と手を動かして研究したことは鮮明に記憶に残っていますし、まして10年以上たっているのならまだしも3年しかたっていないのに記憶があいまいになるなんて信じられません。
そういう珍しい人がいることは否定しませんが。
いずれにせよ、STAP幹細胞は世界中で行われた再現実験でも再現できなかったようですし、STAP幹細胞というものは自然界には存在しなかったということは事実のようです。
著者の小保方さんも自分はSTAP細胞が作られるSTAP現象を見つけたのであり、自分が確認したのはOTC4の発現までであると本書の中で述べています。
キメラマウスづくりには自分は一切かかわっていなかったので知らないというスタンスのようです。
私は専門家でもないし、何が正確な情報であるかを自分が信じるにたる知識も情報も持たないので何とも言えませんが、世界中の再現実験で小保方さんの論文の内容が再現できなかったということは少なくともあの論文に書いてあることは、自然界の真実を解明したことにならなかったということはわかります。
本書の読後感想と少しずれてしまいましたが、本書を読んで感じたのは、STAP騒動は実はまだ終了していなくて、またどこかで再燃するのではないかという予感がしたということです。
読む人に注意したいのは、この人が書いていることは決して正しいことではないという疑いの目で読み進めなければいけないと飲み込まれてしまいます。
逆に言うとそうしないと飲み込まれてしまいそうになるくらいの文章でこれがフィクションなら間違いなく面白いという意味です。
さらに別の言い方をすると、本書ではSTAP騒動の真実は何もわからないということです。


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2016年11月29日

池上彰さんが立花隆さんみたいになってきた気がする

最近の池上さんの著書を見ていると、理系関係とくに最先端の基礎科学がらみが増えてきています。
かつて立花隆さんのが政治家に関するノンフィクションから、宇宙や生命に関する著作へと興味の範囲を広げていったのと同じような経過をたどっているますね。ただ、立花さんの方がより専門的に深い記述が多く、池上さんはどちらかというとわかりやすさを重視しているように思います。
posted by ぼようち at 23:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月27日

読後感想「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 」 堀江貴文著

効率のいい生き方を求める堀江さんらしい内容で、多くの部分で共感できますが、3章の最後で安定した働き方などもうどこにもないんだという記述がありますが、その堀江さんの言う安定した生き方というのが実際には世の中には多く残されていて、それが公務員です。
リストラや解雇はほぼありませんし、定年後も再就職先が選り好みしなければ用意されます。
住むところも職場が用意してくれますし、手厚い保障で病気で休職したりしても多くの場合給料が支給されます。
年金も民間より多いですし、年取ってからは誰でもそれなりのポジションが与えられますから、年取ってから職場に居ずらくなる民間企業とは大違いです。
若いころは、大きな仕事はできないですが年取ってから大きな仕事ができるのが公務員で、ベンチャーなどは若いころ責任がある仕事を任されることはあるとは思いますが、年を取るとお払い箱でいる場所がなくなります。
どちらを選ぶかは個人の自由ですが、年取ってからつらくなる方が個人的には嫌だな〜と思います。
そう考える人が多いから、公務員志望者が多いのではないでしょうか。
若い人がこの本に影響を受けて、起業したり、ベンチャーに行くのはいいですが上に書いたように年取れば自動的に出世していくという方が楽だという事実もあることも頭の片隅に置いておいた方がいいです。
今はわからないかもしれませんが、50歳ころになると言っている意味がわかる日が必ずきます。

posted by ぼようち at 19:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NHKスペシャル 「巨龍中国 成長産業にカネを流せ 14億人の資産の行方」

中国の投資会社の話だったのですが、中国国内で金融関連の規制が緩くある意味先進国以上に自由に活動ができるというのに驚きました。
投資会社が元本・利息を保証して個人から融資金を集めて中小企業へ融資するのですが、インターネットで資金を募集するとほんの10分ほどでお金が集まったりします。
この手の投資会社は、巨額の個人資産を投資に中小企業への投資へと誘導し、次なる成長を模索している政府の政策に乗っかって急成長しているようです。
ただ、投資した資金が焦げ付いたり、個人から詐欺まがいの行為で資金を集めたり問題も噴出しているようです。
先進国と違うのはいざとなれば政府による、超法規的措置が可能ということです。
国内においてはルールは政府が一方的に作ることができるので、先進国ではできないような自由な政策が
可能です。
posted by ぼようち at 10:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月19日

NHK SONGS 松任谷由実

ISSの大西宇宙飛行士とユーミンが交信したり、NHKもすごいことやりましたね。
久しぶりに聞いたユーミンの歌、聞いているうちに昔聞いてずっと忘れていたメロディーが心の底から湧き出してきた、あぁこれ、この曲を聞きたかったんだって思い出しました。
やっぱりユーミンの歌いいですね〜。
posted by ぼようち at 00:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月06日

NHKスペシャル「揺らぐアメリカはどこへ 混迷の大統領選挙」

本来低所得層が期待する資本の再配分の機能を強める政策をするのは民主党だったはずだと面負うのですが、その低所得者層はトランプ支持層に回っているようです。
今回の大統領選挙は小さな政府vs大きな政府というような対立軸でなく、今アメリカが直面している、所得格差、移民の問題が争点になっているようです。
アメリカは新しい国です、今までヨーロッパや日本が直面した問題、国が崩壊するまでに至った困難をアメリカは経験したことがありません。
今回の大統領選挙はこれからのアメリカの混乱への入り口が見えるように思います。
ヒラリー候補が大統領になっても、トランプ候補が大統領になってもアメリカは困難から脱するのは無理なような気がします。
そもそも、知性があり問題を解決できて、行動力があるような能力のある人にとってアメリカ大統領になることに魅力を感じないからいい候補者が出てこないのではないでしょうか。


posted by ぼようち at 18:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月04日

「実践! マインドフルネス―今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン」

マインドフルネスとは日本語では瞑想と訳されることが多いですが、実際どうやればいいのか?やればどんな効果があるのか?というのはあまり知りませんでしたので、この本を手に取りました。
著者は今のマインドフルネスブームのずっと前からマインドフルネスを研究し臨床心理士として実践も行っている方です。
どうやってマインドフルネスをやるのかが具体的に書いてあり、私が最近毎日行っているやり方も基本的にはこの著者の紹介しているやり方と同じです。
まだ2,3週間しかやっていませんが1日たった10分ほどやるだけで驚くほど頭がすっきりしますし、ネガティブな思考がでてこなくなります。
雲がかかったような日常が晴れ渡るような、生きてて楽しいと思えるようになりつつあるのが実感できます。
そういう意味ですべての人にマインドフルネスをお勧めできますし、本書はそのやり方を初心者にもわかりやすいように説明しています。
どういう部分い気を付ければいいかというコツみたいなものがあるのですが、それさえ気を付ければ誰でもマインドフルネスの恩恵をうけられます。
CDもついていますし、はじめは聞きながらやれば慣れてない人もスムーズに瞑想の世界に入れますよ。
マインドフルネス気になっているんだよな〜っていう方、まずは本書を読んでそして1日でも早く実践すれば、人生変わりますよ。

posted by ぼようち at 13:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月31日

NHKスペシャル「あなたもなれる、健康長寿」

老化の阻害要因として慢性炎症を抑えることが必要だそうです。
素朴な疑問として炎症とは免疫の反応だと思うのですが、番組では免疫力の低下で慢性炎症が起きるとしていましたどういうことだろうと思っていましたら免疫応答により炎症を速やかに取り除くという説明されていました。
自分の炎症の程度がどの程度かと健康診断のCRPを見てみましたが、問題ないと書いてあるだけで具体的な数値は書いていませんでした。
寿命にかかわる慢性炎症は遺伝子で決まるのは少なく、環境要因が多いそうです。
日本だと沖縄の生活にその謎がかくされているようです。
食事、運動はよく言われていますが、ポジティブに生きがいを持って生きるということが健康長寿に
大きな影響を与えているということをもっと重視しないといけないですね。
今後の高齢化社会で、医療費増大や労働人口の減少など日本は様々な問題にぶつかりますが、
それを乗り越えるのは健康長寿だということがよくわかります。
ブラック企業のように目先だけストレスいっぱいに働きすぎるのではなく、100年も見越して幸せで生きがいを持てる社会を作り上げることが国を反映させることになるし、みなが笑いながら幸せに健康長寿を全うできるとわかれば、希望を持つことができ少子化の問題も解決するのではと思いました。

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2016年10月26日

「マンガ統計学入門 学びたい人のための最短コース」アイリーン・マグネロ/文 講談社

漫画、入門、学びたい人の最短コースといういかにも簡単に統計学が勉強できるようなタイトルになっていますが、決して入門者向けの本でもありませんし、日本人が想像するような漫画でストーリーを追うような本でもありません。
漫画というのはイラストを使っていますという意味のようです。
ブルーバックスのマンガというタイトルのついている本にはこの手の本が多いような気がします。
内容は、ピアソン流の統計学の歴史を中心にすでに統計に詳しい人が歴史を学び直すようなものとなっています。
決して統計初心者が手を出すような書物ではありませんし、系統的に書かれているわけでもありませんのでご注意ください。



posted by ぼようち at 23:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読後感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月23日

NHKスペシャル「マネー・ワールド 資本主義の未来(1)」世界の成長は続くのか

第2次世界大戦後の世界の秩序は資本主義の枠組みで動いていたが、資本主義という仕組みそのものが働かなくなったとき何が起きるのか?
そんな不安を見事に描き出していました。日本は失われた20年という長期停滞をすでに経験していますが、世界の経済も長期停滞の局面にぶつかっているというものです。
でも冷静に考えて成長し続けるって、普通に考えてあり得ないのではないでしょうか。
有限の地球上で有限の資源しかないのですから、どこかで成長が止まるのは当然でしょう。
世界は、成長しなくても人々がより幸せに生きていく仕組みを模索する時期にきていると思います。
成長し続けて、資源を食い尽くし、環境を破壊し続けてるほうがもっと恐ろしいと個人的には思います。


posted by ぼようち at 17:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする